第3回 読書会 「はじめてのジェンダー論」
2020/3/18
第3回 読書会 「はじめてのジェンダー論」
加藤秀一著
5〜7章
参加人数:6人
5〜7章は、
性差(先天的か後天的かに関わらず、グループとしての男、女や、それ以外の間の差)と
性役割(人がその性別に応じて社会の中で期待される行為のパターン)
についてです。
個人的には、
「性差など無い!小さい!」と
主張するのではなく、
性差があろうとなかろうと、
個人差を無視して性差のみを基準にしたり、
また性差をそのまま性役割として人に求めることを否定しているのが新鮮でした。
「哺乳類」
という単語は当たり前に使われていますが、
かつては「四足類」と呼ばれていました。
母親自身による母乳育児を推奨する運動に取り組んでいたリンネによって、
新しく名づけられたものだったのです。
このように、科学的であるはずの分野でも、
研究者の価値判断やジェンダー観が滲み出ることがあるということは、驚きでした。
7章は、マンガやアニメ、色使い、職業、学校での生活、スポーツ等でみられる性差やステレオタイプについてだったので、
参加者それぞれが体験してきたジェンダー現象についておしゃべりをしました。
ナプキンやコンドームを買った時に袋に入れられることをどう思うか。隠さなきゃいけないのか。授乳も隠されるのは、同じ理由?
「かわいい」という言葉にはなんとなく下にみてる感じがあって、「かっこいい」にはなんとなく上にみている感じがあるよね
合コンとかで、高学歴の女子は学歴を隠すらしい。「かわいくない」のかも。
小さい頃、「男子は外で遊べ」「男同士で遊べ」と、女の子たちと引き離された経験
みんなの家庭はどんな環境だった?共働き?家事の基本は誰?土日の家事は?
名簿が男女別のところがあるらしい。生理の授業は男女で別々だったよね。
ジェンダー現象が文字通り至るところにあること、学ぶまでその違和感に名前をつけられなかったことがハッキリしました。
(C.N)
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