第4回 読書会 「はじめてのジェンダー論」
2020.3.21
第4回 読書会 はじめてのジェンダー論
加藤秀一著
参加人数:3人
8〜10章
8章は、恋愛と性行動におけるジェンダーです。
2011年の大学生対象の調査で、
「男性は女性をリードすべきだ」
という考えに、約80%が肯定的に答えており、否定的な回答をした人は男女共に数%だったということは驚きでした。
また、同じ調査の、
オナニー(自慰、セルフプレジャー、マスターベーション)についての意識調査も興味深いものでした。
特に男子について、
オナニーの経験率の高さに対して、アンケート調査でオナニーを、「あってよい」と肯定した人の割合が大幅に低いのです。
背景には、どのような認識があるのでしょうか?
また、この本の中で「草食系男子」という言葉には、
{「軟弱」「やる気のない」「モテない」男子というネガティブな意味で受け止めている人も多いのではないでしょうか。}
という記述がありますが、
メンバー間ではあまりそのようなイメージは共有されておらず、
単純に「恋愛にガツガツしない」というイメージをもっている。と確認しました。
ここにも、筆者と私たちの間の、ジェネレーションギャップがあったのかもしれません。
9章、10章は性暴力についてです。
あらゆる暴力を定義するときには常に、
<被害者>の視点をとる必要がある。
そうしなければ、その行為があったかどうか、
それが暴力であるか否かを判定する段階に進むこともないからである。
この論理的な説明は、性暴力、セクシャルハラスメント、さらにはセカンドレイプと闘ううえで、大きな後ろ盾となるのではないでしょうか。
(C.N)
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